ヴィンテージ家具とアートの愛好家

長く使い続ける家具や耐久性を切り口に、次世代へ受け繋ぐことの大切さを語る

私たちはデザインとアートが好きでどこかの街を訪れると、特別な作品を探し、必ず何か を持ち帰ります。これまでに集めた物はアートや家具、素敵なオブジェや植物など数え切 れません。一度集めた物は、家の中でどこに何を置くか、色々と置く場所を替えたりしな がら楽しんでいます。私たちにはサブコレクターとも呼べる 3人の子供たちがいて、誰に似 たのか彼らも集めることが好きです。よく、気に入った物や、個性的なものをどこかで見つけてきます。
「家にあるひとつひとつにそれぞれの思い出が詰まっています。旅先で見つけたものを持ち帰ったり、そういったものが多ければ多いほど、家に個性がうまれ、より自分たちらしい空間になっていくのです。」
私たち家族にとって好きな物に囲まれて暮らすことはとても幸せなことで、また明日も頑張ろうと元気をもらえます。私たち夫婦が持つ美意識は似ています。これまで2人で色々と話し合いながら共通の美意識を育んできました。私たちがジャン・プルーヴェとシャルロット・ペリアンに惚れ込んだ理由はそれぞれ違います。プルーヴェは技術や工学的なアプローチが、ペリアンはダークウッドを使用した素材感の際立つデザインが魅力的です。彼らの生き方や仕事に対する姿勢を学ぶことで、作品をより深く理解することができる気がしています。

私たちはよく部屋のレイアウト変更をします。その際に大切にしているのは常にこれでよいか?と疑問に思う気持ちと直感です。疑問から創造性が生まれるとも考えています。部屋の模様替えが良い例で、私たちは、思い立ったらすぐにダイニングとリビングの入れ替えをやってみて、もし翌朝起きて何か違うなと感じたらまたすべて元に戻すことはしょっちゅうです。
この住まいは私たち夫婦だけのものではなく、子供たちや仲の良い友人などにもオープンに使ってもらいたいと考えていてます。独立した子供たちにも、いつでも自由に出入りできるよう鍵を渡しています。この家のいちばんお気に入りの場所は、ダイニングです。家族や友人が自然とここに集まり、おいしい食事やワインとともに会話が生まれる場であり、この場に必要なものは心地の良い家具、そして大好きな家族と友人、これがすべてだと思っています。

インテリアデザイナーと建築家であるグザヴィエ&カリン・ドンクは、ベルギーのゲントで暮らしています。
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