1981年の大火災の後に建てられた最初の建築物は、ニコラス・グリムショウによる、家具の生産工場、「ファクトリー ビルディング」です。その建物は、火災直後に生産スペースを確保するために、プレハブを用いていましたが、大火災の6ヶ月後、生産エリアと2つのショールームを擁す、ファクトリービルディングが完成しました。

1983年に建てられたグリムショウによる2つ目のファクトリービルディングには生産工場とともに現在、ヴィトラが提案するオフィス環境を体現した、Citizen Officeがあります。このCitizen Officeは、ロンドンのデザインスタジオ、セヴィル・ピーチ・ジェンス・アソシエイツ（SPGA）の創設者であるセヴィル・ピーチによって創られました。

ニコラス・グリムショウ (Nicholas Grimshaw) は、1939年にロンドンで生まれ、 エディンバラのthe College of Art School of Architecture と the Architectural Association School of Architectureで建築を学びました。 1967年にはRoyal Institute of British Architectsのメンバーになり、1972年から73年にかけてはUniversity of London’s Bartlett Schoolの建築学部の教授を、 1978年から1979年まではCambridge Universityで建築科の客員教授を務めました。 1994年に、彼はArchitectural Associationの副会長、American Institute of ArchitectsとRoyal Academyのメンバーになり、 2004年には、Royal Academyのトップに選出されました。