エルワン・ブルレック（1976年生まれ）はフランス、カンペール出身のデザイナーで、1998年にパリ、セルジー国立高等芸術学校（ENSAPC）を卒業しました。在学中の1995年、兄のロナン・ブルレックが設立したデザインスタジオに加わり、依頼、数十年にわたりともに活動を続けてきました。デザイン業界で影響力のあるデザインデュオとして活躍してきたロナン&エルワン・ブルレックは、2023年にそれぞれ独立し、個人での活動をスタートさせました。現在、エルワン・ブルレックは、パリのスタジオとブルゴーニュを拠点に、自らのプロジェクトに取り組んでいます

1999年、ヴィトラの現名誉会長であるロルフ・フェルバウムとの出会いが、ヴィトラとロナン&エルワン・ブルレック協働のきっかけでした。この長年のパートナーシップを通じて、住宅やオフィス、公共スペース向けに多くの革新的なプロダクトやデザインコンセプトが生み出されました。彼らはこの経験を活かし、他の主要なデザイン企業とも協働を広げ、国際的に大きな影響力をもつデザインスタジオへと成長を遂げました。

ロナン&エルワン・ブルレックによるデザインは、世界各地の展覧会や美術館で頻繁に紹介されています。ニューヨークのMoMA、パリのポンピドゥーセンター、シカゴ美術館など、世界の著名な美術館のコレクションとしても多数所蔵され、現代、そして未来のデザインに重要な役割を果たし続けています。また、ロンドン デザイン メダル（2014年）やコンパッソ ドーロ（2022年）など、数々のデザインアワードを受賞しています。