デザイナーでありアーティストのロナン・ブルレックは、1971年にフランスのカンペールで生まれました。パリの 国立高等装飾美術学校(ENSAD)を卒業後、1995年、パリに自身のスタジオを設立しました。1998年より、弟のエルワン・ブルレックが加わり、以降、デザイン業界で影響力のあるデザインデュオとして活躍しました。2023年、兄弟はそれぞれ独立し、個人での活動をスタートさせました。

1999年、ヴィトラの現名誉会長であるロルフ・フェルバウムとの出会いが、ヴィトラとロナン&エルワン・ブルレック協働のきっかけでした。この長年のパートナーシップを通じて、住宅やオフィス、公共スペース向けに多くの革新的なプロダクトやデザインコンセプトが生み出されました。彼らはこの経験を活かし、他の主要なデザイン企業とも協働を広げ、国際的に大きな影響力をもつデザインスタジオへと成長を遂げました。

ロナン・ブルレックはデザイナーとして数々の賞を受賞していますが、彼にとって絵を描くこともまた、幼いころから彼の人生において大切なことでした。彼のドローイングはシカゴ美術館、ニューヨークのクーパー・ヒューイット・スミソニアン・デザインミュージアム、パリのポンピドゥーセンターなど、世界の著名な美術館のコレクションとしても多数所蔵されています。