Eames House Whale / イームズ ハウス ホエール

© Eames Office, LLC
チャールズ&レイ・イームズは、自邸イームズハウスで、自らのデザインとともに数多くの民芸品、旅や日々の暮らしで見つけたさまざまな物に囲まれて暮らしていました。そのすべては彼らが生み出すデザインに繋がっています。レイ・イームズはこう語っています。「私達はコレクターとして何かを集めたことは一度もありません。しかし、集めてきた物たちを目にするだけでいつも良いアイデアが浮かんでくる、それはきっと何かを宿した物たちだからなのでしょう。」イームズ夫妻は、真剣にかつ大きな喜びをもって、自らのリビングエリアをコーディネートし、装飾しました。イームズハウスはまるで絶えず変化するコラージュのよう、それはチャールズ&レイ・イームズの人生そのものでもありました。

イームズハウスの中でもとりわけ大きな存在感を放っていたのは、全長2メートルを超える巨大な木製のクジラでした。それは、誰の作品ともわからない北米の民芸品です。手で描かれたオブジェを好んだチャールズ&レイ・イームズは、そのクジラを彼らの事務所にも置き、しばしば撮影の小道具としても使用しました。例えば、彼らがデザインしたラウンジチェアの最初の撮影写真にも、このクジラは登場しています。大きさを縮小し復刻したアッシュ材の「イームズ ハウス ホエール」は、ひとつひとつ人の手によって模様が描かれています。

インフォメーション

Products of the family