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動きをデザインする: RIMOWA Vitra 2025
クリスチャン・グロッセンへのインタビュー

同じ価値観で結ばれた2つのアイコン――ドイツのプレミアムラゲージブランド「RIMOWA」と、スイスの家具メーカーであるヴィトラは、初のコラボレーションにより生まれた「RIMOWA Vitra 2025」を発表します。「アルミニウム スツール」と「アルミニウム ツールボックス」、「ステッカー セット」の3製品がラインナップされたこの限定コレクションは、ドイツのケルンに位置するRIMOWAの工場とヴァイル・アム・ラインに位置する「ヴィトラ キャンパス」で製造されました。このプロジェクトの背景や開発の舞台裏について、ヴィトラのチーフデザインオフィサーであるクリスチャン・グロッセンが、デザインジャーナリストのヤスミン・ヨウハーとの対談の中で語っています。彼は、両ブランドの価値観がいかに自然に調和したか、そして製品開発の過程で特に心を動かされた瞬間についても明かしています。
ヤスミン・ヨウハー:RIMOWAとのコラボレーションにあたり、ケルンにあるスーツケースの製造工場を訪問されたそうですね。特に印象に残ったことがあれば教えていただけますか?
クリスチャン・グロッセン:正直にお話しすると、スーツケースがどのように作られているのか詳しく知りませんでした。工場を訪れ、その作業を目の当たりにし、どれほど高度な技術と職人技が詰まっているのか、そしてアルミニウムという素材に対する深い知識が必要なのか、という事実に驚かされました。高品質なスーツケースを作るのは、想像以上に複雑な工程でした。
特に印象に残っているのは、工場のスタッフがアルミニウムのシェルに歪みがないかを確認していた場面です。彼はハンマーでそっと叩いたときの音を聞いて、歪みの有無を判断していたんです!そして、修正が必要な箇所を的確に叩いて、スーツケースを整えていました。その様子から、彼が長年この仕事に携わり、完璧なアルミニウム製品がどんな音を出すのか熟知していることが伝わってきました。本当に感動しましたね。
クリスチャン・グロッセン:正直にお話しすると、スーツケースがどのように作られているのか詳しく知りませんでした。工場を訪れ、その作業を目の当たりにし、どれほど高度な技術と職人技が詰まっているのか、そしてアルミニウムという素材に対する深い知識が必要なのか、という事実に驚かされました。高品質なスーツケースを作るのは、想像以上に複雑な工程でした。
特に印象に残っているのは、工場のスタッフがアルミニウムのシェルに歪みがないかを確認していた場面です。彼はハンマーでそっと叩いたときの音を聞いて、歪みの有無を判断していたんです!そして、修正が必要な箇所を的確に叩いて、スーツケースを整えていました。その様子から、彼が長年この仕事に携わり、完璧なアルミニウム製品がどんな音を出すのか熟知していることが伝わってきました。本当に感動しましたね。
ヴィトラとRIMOWAのコラボレーションは、そもそもどのように始まったのでしょうか?
RIMOWAとヴィトラの関係は、" RIMOWA DESIGN PRIZE " から始まりました。2023年には、「ヴィトラ デザイン ミュージアム」のディレクターであるマテオ・クリースが審査員を務め、2024年には同ミュージアムのコレクション&アーカイブ責任者であるスザンヌ・グラナーが続いて審査に携わりました。
両社は、同じデザイン哲学を共有しています。それは「革新性」「機能性」「耐久性」を重視する姿勢です。このコラボレーションは、柔軟性、移動性、高品質が求められる現代のライフスタイルに応える製品を生み出したいという想いから始まりました。
仕事、家庭、旅の境界がますます曖昧になる中で、ヴィトラとRIMOWAは、こうしたハイブリッドな暮らしに寄り添うデザインを提案します。その想いから生まれたのが、時代を超えて愛される、機能的でスタイリッシュな、動的な社会のニーズに応えるこのコレクションなのです。
それが「アルミニウムスツール」と「アルミニウムツールボックス」ですね。なぜこの製品だったのでしょうか?
それは、この2つの製品が両社の哲学を象徴しているからです。RIMOWAにとっては「旅」、ヴィトラにとっては「動的な暮らしと働き方」。スーツケースと家具の特徴を掛け合わせた「アルミニウム スツール」は、まるでそれ自体が新たなジャンルかのような唯一無二の製品です。キューブ型のフォルムは、スーツケースとしてはやや使いにくいかもしれませんが、座席や収納にはぴったりです。
一方「アルミニウム ツールボックス」は、2010年にフランス人デザイナーのアリック・レヴィと共同開発したヴィトラを象徴する製品のひとつを、RIMOWA製品の特徴的な素材である、アルマイト加工されたアルミニウム素材により再解釈したスペシャルエディションです。この勤続素材と高品質なファブリックの組み合わせにより、通常の再生プラスチック製よりも重厚感かつ高級感のある見た目と手触りが生まれました。
RIMOWAとヴィトラの関係は、" RIMOWA DESIGN PRIZE " から始まりました。2023年には、「ヴィトラ デザイン ミュージアム」のディレクターであるマテオ・クリースが審査員を務め、2024年には同ミュージアムのコレクション&アーカイブ責任者であるスザンヌ・グラナーが続いて審査に携わりました。
両社は、同じデザイン哲学を共有しています。それは「革新性」「機能性」「耐久性」を重視する姿勢です。このコラボレーションは、柔軟性、移動性、高品質が求められる現代のライフスタイルに応える製品を生み出したいという想いから始まりました。
仕事、家庭、旅の境界がますます曖昧になる中で、ヴィトラとRIMOWAは、こうしたハイブリッドな暮らしに寄り添うデザインを提案します。その想いから生まれたのが、時代を超えて愛される、機能的でスタイリッシュな、動的な社会のニーズに応えるこのコレクションなのです。
それが「アルミニウムスツール」と「アルミニウムツールボックス」ですね。なぜこの製品だったのでしょうか?
それは、この2つの製品が両社の哲学を象徴しているからです。RIMOWAにとっては「旅」、ヴィトラにとっては「動的な暮らしと働き方」。スーツケースと家具の特徴を掛け合わせた「アルミニウム スツール」は、まるでそれ自体が新たなジャンルかのような唯一無二の製品です。キューブ型のフォルムは、スーツケースとしてはやや使いにくいかもしれませんが、座席や収納にはぴったりです。
一方「アルミニウム ツールボックス」は、2010年にフランス人デザイナーのアリック・レヴィと共同開発したヴィトラを象徴する製品のひとつを、RIMOWA製品の特徴的な素材である、アルマイト加工されたアルミニウム素材により再解釈したスペシャルエディションです。この勤続素材と高品質なファブリックの組み合わせにより、通常の再生プラスチック製よりも重厚感かつ高級感のある見た目と手触りが生まれました。

「アルミニウム スツール」のちょっとミステリアスなところがお気に入りです
クリスチャン・グロッセン
「アルミニウム スツール」とスーツケースの違いはなんでしょう?
デザインする過程で、あえてハンドルを付けないことに決めました。そうすることで、トロリーや運搬用コンテナのように見えなくなります。座面には、柔らかなパッド入りクッションを装着し、逆に、キャスターはあえて残しました。オフィス用などの家具とスーツケースに共通する象徴的な要素ですからね。
RIMOWA 製品の代名詞ともいえる「マルチホイールシステム」や、アルミニウムの溝もそのまま活かしています。キャスターは「動き」や「移動」というコンセプトを強調してくれるんです。
デザインする過程で、あえてハンドルを付けないことに決めました。そうすることで、トロリーや運搬用コンテナのように見えなくなります。座面には、柔らかなパッド入りクッションを装着し、逆に、キャスターはあえて残しました。オフィス用などの家具とスーツケースに共通する象徴的な要素ですからね。
RIMOWA 製品の代名詞ともいえる「マルチホイールシステム」や、アルミニウムの溝もそのまま活かしています。キャスターは「動き」や「移動」というコンセプトを強調してくれるんです。
「アルミニウム スツール」は、どのような空間やシーンにおすすめですか?
この点については、デザインの段階からかなり考えました。私たちにとって、このスツールは、まずは家庭用の製品なんです。もちろん、オフィスやワークスペースからのインスピレーションも含まれていますが、基本的には家庭での使用を想定しています。最初のアイデアは、ノートパソコンや書類、ペンなどを収納できるホームオフィス用の小さなコンテナでした。しかし、レコードや雑誌、電子機器などの収納にも使え、リビングや寝室、さらにはバスルームでも活躍してくれる便利なアイテムに仕上がりました。そして何より、ちょっとミステリアスな雰囲気が気に入っています。蓋が開くであろうことは想像できるけれど、中に何が入っているのか、外からはわからない――そんなところが魅力なんです。
この点については、デザインの段階からかなり考えました。私たちにとって、このスツールは、まずは家庭用の製品なんです。もちろん、オフィスやワークスペースからのインスピレーションも含まれていますが、基本的には家庭での使用を想定しています。最初のアイデアは、ノートパソコンや書類、ペンなどを収納できるホームオフィス用の小さなコンテナでした。しかし、レコードや雑誌、電子機器などの収納にも使え、リビングや寝室、さらにはバスルームでも活躍してくれる便利なアイテムに仕上がりました。そして何より、ちょっとミステリアスな雰囲気が気に入っています。蓋が開くであろうことは想像できるけれど、中に何が入っているのか、外からはわからない――そんなところが魅力なんです。
Publication date: 12.06.2025
Author: Jasmin Jouhar
Images: © RIMOWA Vitra 2025