Vitra Design Museum

Frank Gehry, 1989

長年にわたり、ヴィトラは膨大な数の名作椅子や家具を収集して来ました。これらのコレクションを一般公開するために、当初は保存および展示を目的としたシンプルな格納庫のような建物が計画されていました。しかし、フランク・ゲーリーは自身のヨーロッパ初の建築としてそのプランを膨ませ、最終的にはデザインと建築の研究を一般の人々に広める目的をもった、「ヴィトラ デザイン ミュージアム」が完成しました。

ヴィトラデザインミュージアムの建物は、円錐状の形や傾斜路、立方体のコラージュによるフランク・ゲーリー建築の象徴的なデザインです。その表現豊かなフォルムは決して無秩序なものではなく、必要な機能によるものです。展示スペースは1、2階合わせ約700 m2の広さがあり、大きな窓から光が明るく差し込みます。

ヴィトラデザインミュージアムは世界でも有数のデザイン博物館のひとつです。過去から現在に至るまでのデザインを研究・紹介することはもちろん、建築・アート・文化に関連する大きな展覧会を年2回開催し、並行して小規模なイベントが隣接する「ヴィトラ デザイン ミュージアム ギャラリー」で開かれています。展覧会は著名なデザイナーとの共同企画により、未来のテクノロジーやサステイナビリティ、モビリティといった現代社会に深く関わったテーマを主に扱っています。また歴史的な観点に焦点をあてたり、デザイナーや建築家をテーマとするものもあります。
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ヴィトラデザインミュージアムの詳細についてはwww.design-museum.de.をご確認ください。

建築家について

1929年生まれ、カナダのトロント出身のフランク・ゲーリー (Frank Gehry) は、アメリカのUniversity of Southern Californiaで建築学の学位を取得した後、 Harvard Universityで都市計画を専攻しました。

1962年には、Frank Gehry & Associatesという名の建築事務所をスタート。 。1969から72年までの3年の月日をかけ、段ボールを用いた家具のシリーズEasy Edgesをデザイン。 また、長年にわたりHarvard UniversityやYale Universityで客員教授を勤め、現在もなお教鞭を執り、University of Toronto、the University of Southern California、University of Edinburghなど数多くの大学で名誉博士号を取得しています。



ヴィトラのさらなるプロジェクト:
1989 Factory Building
1994年 ヴィトラセンター (ヴィトラ本社)、スイス ビルスフェルデン
2003 Vitra Design Museum Gallery

ヴィトラキャンパスについて