Standard / スタンダード
Jean Prouvé, 1934/1950
エンジニアでありデザイナーそして自らを「Constructeur (建設家)」と称したジャン・プルーヴェは、椅子に座った時、後脚に最も負担がかかるという椅子の本質を見抜き、スタンダードチェアのデザインに生かしました。かかる重さが比較的軽い前脚には細い鋼のチューブを使い、より大きな重さがかかる後脚には、太さをもたせた中空の鋼板を用いる事で椅子にかかる重さを床へ逃がせる構造になっています。
スタンダードは座面と背もたれが木製のバージョン、丈夫なプラスチック製のスタンダードSP、そしてファブリックが張られたスタンダードSRの3種類の展開です。
Fonds Perret. CNAM/SIAF/CAPA/Archives d'architecture du XXe siècle/Auguste Perret/UFSE/SAIF/2020
インフォメーション
Back and seat, veneer (Standard)
Back and seat (Standard SP)
Base
Back and seat, veneer (Chaise Tout Bois)
Wooden base, solid wood (Chaise Tout Bois)
デザイナー紹介
ジャン・プルーヴェ
ジャン・プルーヴェ (Jean Prouvé) は、生涯を通じ、自身のアイデアを製品化するデザイナーであり、エンジニアであり、また製造も自らの手により行っていました。 彼のユニークな作品は幅広く、レターオープナーからドアや窓の部品、照明、家具、プレハブ住宅、建築モジュラーシステムまで多岐に渡ります。